【万年筆】ペリカン スーベレーンM400トータスシェルブラウン

男ってものは、時に「一流」というものに憧れる生き物です。車、鞄、カメラ、時計…例えを挙げればきりがありません。

万年筆もその一つ。上着の内ポケットから一本の万年筆を取り出して、さらさらとペン先を走らせる…。

嗚呼、ダンディズム。

でも実際には仕事でメモを取る時にわざわざ万年筆を使ったりはしないし、日本の文具メーカーの高い技術力と生産性によって作られた書き味が良いボールペンが数百円でコンビニで買える時代です。なんならスマートフォンで打ち込めばペンさえも使わない人が沢山います。そう、現代において万年筆は実用性を感じるものではありません。

万年筆は単に憧れ。

持っていると大人の気分になれる魔法のペン。

それが万年筆です。

今回は大人の男に憧れた若かりし私が購入した万年筆の話。

ペリカン 万年筆スーベレーン M400 トータスシェルブラウン（茶縞）

これは数年前に手に入れたスーベレーンM400の茶縞です。

1,2万円くらいの万年筆を買おうと思って探していた時に一目惚れし、もう一か月お金を貯めて買ったもの。

書き味なども重要ですが、私は単純に格好良さで決めました。このシリーズの縞模様はいろんな色がありますが、個人的にはこの茶が落ち着いていて大人の雰囲気が感じられるので好きです。たしか当時の購入価格は3万円くらい。今はもう少し高くなっているみたいです。しかも数量限定品。いまでも数年間を開けて数量限定で復刻で生産されているよう。

ちなみにインクはどうせ趣味で買ったようなものだから、黒ではつまらないと、ブルーの4001にしました。今でも1瓶使い終わらずに残っています。

ペン先。この写真だとずいぶん色が薄く見えますが、先の部分とペリカンマークのところが金です。書き味も最初は引っ掛かりを感じましたが使っているうちにペン先が慣れたのか、今ではさらさらと書けます。”スーベレーン”という名前なのにペン先が滑るように走ります。

どうやら世の中にはペン先を自分で削って調整し、好みの書き味を探求する方もいるようです。

最後に

数年前、多分一生で1本しか買わないだろうと思ってペリカンのスーベレーンを買いました。その時の予感が当たったのかそれから万年筆はまだ増えてはいません。

それだけスーベレーンは満足度が高い万年筆です。

とはいえ、最初の1本として買うなら別に高いものでなくてもいいと思います。SAILOR、Faber-Castell、LAMYなどの安価なモデルを出しているメーカーもありますし、それらは特に書き味が悪いというわけではありませんので、LAMYの1500円じゃちょっと安すぎる気もするし、1万円くらいのものから始めて雰囲気を体験するのもいいかもしれません。

当たり前ですが、万年筆は定期的にインクを足さなくてはいけませんし、長く使わずに放っておくとペン先が固まったりするのでメンテナンスが必要になる場合があります。そういう意味でしっかりとした人しか使えないペンです。入学祝い、入社祝いに贈られる理由もわかるような気がします。

ブログを書きながら、久しぶりに筆先を走らせたくなったので、この辺で終ります。

最後までお読みいただきありがとうございました。